最近、Twitter(X)やYouTube、TikTokなどのSNSを見ていると、ポケモン第5世代(ブラック・ホワイト/BW・BW2)の話題を目にする機会が急激に増えたと感じませんか?「あの頃のドット絵が最高だった」「ストーリーが深すぎて大人になってから泣いた」「BGMを聞くだけで鳥肌が立つ」……そんな熱量の高いコメントが溢れています。発売当時の2010年は、ポケモンのデザインやシステムが大きく一新されたことで賛否両論が巻き起こった世代でもありましたが、10年以上の時を経た今、その評価は完全に逆転。「シリーズ最高傑作」との呼び声も高く、リメイクを熱望する声が後を絶ちません。
私自身、当時は高校生でリアルタイムにプレイしていましたが、あの時の衝撃は今でも鮮明に覚えています。動くドット絵の滑らかさ、シリアスで考えさせられるシナリオ、そして対戦環境の激しさ。すべてが鮮烈でした。なぜ今、これほどまでにイッシュ地方が愛されているのか。単なる懐古趣味では片付けられないその熱狂の理由を、当時の記憶と現在の視点を交えて徹底的に深掘りしていきます。
- 第5世代が「最高傑作」と再評価される5つの理由
- Nやサブウェイマスターなど人気キャラクターの深層
- 対戦環境を支配した最強ポケモンと伝説の歴史
- 期待が高まるリメイク版の発売予想と最新の動向
ポケモン5世代の人気が再評価される理由
- 哲学的なテーマを描く5世代のストーリー
- 独自の魅力を持つ5世代キャラの深層
- デザインが秀逸な5世代女主人公の人気
- 個性が光る5世代ジムリーダーたち
- 名曲が多い5世代BGMの素晴らしさ

哲学的なテーマを描く5世代のストーリー
第5世代の評価を不動のものにしている最大の要因は、間違いなくその重厚かつ哲学的なシナリオにあります。従来のポケモンシリーズといえば、「ポケモン図鑑を完成させながらジムバッジを集め、チャンピオンを目指す」「その過程で、世界征服を企む悪の組織を懲らしめる」という、ある種テンプレート化された勧善懲悪の物語が主軸でした。しかし、BWはその「お約束」を根底から揺るがす挑戦的なテーマを突きつけてきたのです。
物語の敵対組織である「プラズマ団」は、単なる悪党として描かれません。彼らが掲げるのは「ポケモンの解放」。彼らはこう問いかけます。「人間がポケモンをモンスターボールに閉じ込め、戦わせることは、本当に正しいことなのか? それはポケモンの自由を奪う残酷な行為ではないのか?」と。この問いかけは、それまで「ポケモンバトル=楽しいこと」「トレーナーとポケモン=良きパートナー」と無邪気に信じていた私たちプレイヤーの心に、鋭い棘として深く刺さりました。
特に印象的なのは、ゲーム冒頭から終盤にかけて繰り返される、プラズマ団の王「N(エヌ)」や七賢人ゲーチスによる演説です。彼らの主張には一定の論理的整合性があり、主人公(プレイヤー)は旅の道中、常に「自分のしていることは本当に正しいのだろうか?」という葛藤を抱え続けることになります。これは、子供向けのゲームとしては異例の重さでした。
パッケージを飾る伝説のポケモン、レシラムは「真実」を、ゼクロムは「理想」を象徴しています。物語は、どちらか一方が絶対的に正しく、もう一方が間違っていると断じることはしません。主人公が信じる「ポケモンと人が共に歩む真実」と、Nが追い求める「ポケモンが傷つかない理想の世界」。異なる二つの正義が衝突し、互いに影響を与え合いながら、答えのない問いに向き合っていく過程こそが、BWのストーリーの真骨頂です。
そして、その物語は『ブラック2・ホワイト2(BW2)』へと続きます。前作から2年後の世界を描いたこの続編では、かつて旅をした仲間たちの成長した姿が描かれます。頼りなかったチェレンはジムリーダーとして導く立場になり、ベルはアララギ博士の助手として研究に没頭している。この「時間の流れ」と「キャラクターの人生」が丁寧に描写されている点が、イッシュ地方という世界に圧倒的なリアリティと厚みを与えているのです。勧善懲悪という単純な図式を超え、「白でも黒でもないグレーゾーン」を許容し、異なる価値観の共存を模索する成熟したストーリーテリング。これこそが、大人になった今の私たちの心に深く響き、再評価される最大の理由だと言えるでしょう。
大人になった今だからこそ理解できる、「正義の反対はまた別の正義」というテーマ性。5世代のシナリオは、単なるゲームの枠を超えたひとつの文学作品のような深みを持っています。
独自の魅力を持つ5世代キャラの深層
第5世代は、ポケモンそのものと同じくらい、あるいはそれ以上に「人間キャラクター」の人気が突出している世代でもあります。その後のシリーズにおける「トレーナー推し」文化の源流は、間違いなくここにあると言っても過言ではありません。その筆頭が、物語の中核を担う「N(エヌ)」という存在です。
Nは敵組織の王でありながら、純粋無垢で子供のような心を持ち、ポケモンと会話ができる特殊能力を持っています。緑色の長髪に、どこか浮世離れした雰囲気。彼は悪の親玉である養父ゲーチスによって、歪んだ教育を受け、偏った思想を植え付けられた「被害者」でもあります。主人公との旅を通じて、自分の信じてきた世界と現実とのギャップに苦悩し、少しずつ人間らしい感情を獲得していく姿は、従来のライバルキャラクターの枠を超えた「もう一人の主人公」として描かれました。
特にファンの間で語り草となっているのが、彼の部屋の描写です。無機質な城の中に突如現れる、子供のおもちゃが散乱した部屋。不思議な幾何学模様のオブジェ。そして流れる不協和音のBGM。あの空間が表現する彼の歪な精神構造と孤独は、多くのプレイヤーにトラウマ級のインパクトを与え、同時に彼を「救ってあげたい」と思わせる強い動機付けとなりました。ライモンシティでの観覧車イベントも、デートのようなシチュエーションでありながら、彼が初めて正体を明かす緊迫したシーンとして記憶されています。
また、ストーリーの本筋にはほとんど関わらないサブキャラクターでありながら、異常なほどの人気を誇るのがサブウェイマスターのノボリとクダリです。バトル施設「バトルサブウェイ」のリーダーである双子の兄弟。兄のノボリは黒いコートに仏頂面で丁寧語、弟のクダリは白いコートに笑顔で片言気味という対照的な二人です。
彼らの人気に火がついたのは、その洗練されたデザインと、「スーパーマルチトレインへ ようこそ!」「ましん 確認 ヨシ!」「ルールを まもって 安全 運転!」といった、鉄道用語を織り交ぜた独特かつ機械的なセリフ回しです。これがニコニコ動画やPixivなどの二次創作界隈で爆発的なブームを巻き起こし、彼らを主役にした手描き動画やイラストが大量に投稿されました。公式グッズが出れば即完売は当たり前。彼らの存在は、もはや社会現象と呼べるレベルでした。
近年発売された『Pokémon LEGENDS アルセウス』にて、ノボリのみが記憶喪失の状態で過去のヒスイ地方に飛ばされるという衝撃の展開があり、Twitter(X)のトレンドを数日間にわたって席巻。当時のファンが阿鼻叫喚となり、改めてその人気の凄まじさを見せつけました。
デザインが秀逸な5世代女主人公の人気
歴代シリーズの中でも、第5世代の女性主人公(トウコ・メイ)のデザイン人気は群を抜いて高く、キャラクターデザインを担当した杉森建氏や大村祐介氏の手腕がいかんなく発揮されています。BWの主人公であるトウコは、これまでの「守ってあげたい女の子」というイメージを一新しました。ボリュームのあるポニーテールに、ホットパンツとブーツ、そして少し勝気な瞳。その活動的でクールなスタイルは「イケメン女子」として男女問わず支持され、設定年齢も中高生程度とやや高めに感じられるスタイリッシュな魅力がありました。
一方、BW2の主人公であるメイは、トウコとは対照的に「可愛らしさ」を前面に押し出したデザインとなっています。特徴的なお団子ツインテール(ドーナツヘアとも呼ばれますね)、スポーティなバイザー、そしてひらひらとしたキュロットスカートの下に黒タイツという組み合わせは、多くのトレーナーの性癖にクリティカルヒットしました。発売当時に公開されたアニメーションPVでは、彼女が生き生きと動く様子が描かれ、その表情豊かさと躍動感に心奪われた人は数知れず。「歴代で一番可愛い主人公」との呼び声も高く、Pixivなどのイラスト投稿サイトでは、発売から10年以上経った今でも毎日のように新しいファンアートが投稿され続けています。
また、スマートフォン向けアプリ『ポケモンマスターズ EX』においても、彼女たちは非常に優遇されています。特別な衣装(シーズン限定バディーズなど)が多数実装され、それぞれのバディーズエピソードでは、本編ゲーム内では語られなかった彼女たちの性格や考え方が深掘りされており、ファンにとっては供給過多で嬉しい悲鳴が上がる状態です。ドット絵の時代でありながら、ここまでキャラクターの個性が確立され、愛され続けているのは第5世代ならではの特徴と言えるでしょう。

個性が光る5世代ジムリーダーたち
イッシュ地方のジムリーダーたちは、単なる「通過点としてのボス」ではありません。彼らは皆、ジムリーダー以外の「本職」を持っており、イッシュ社会を構成する一人の市民として生活しているリアリティが描かれているのが最大の特徴です。この設定が、キャラクターに深みを与え、世界観への没入感を高めています。
| 名前 | ジム | 職業・特徴 |
|---|---|---|
| カミツレ | ライモン | 本職:スーパーモデル BWでは金髪ショートに近未来的な衣装、BW2では黒髪ロングにエレガントなドレスへと大胆なイメチェンを果たし、その美貌とカリスマ性で絶大な人気を誇る。「ボルトチェンジ」で翻弄してくる戦法は多くのプレイヤーのトラウマ。 |
| フウロ | フキヨセ | 本職:貨物機のパイロット 露出度の高いフライトスーツを身に纏い、明るく快活な性格。ジムの仕掛けは「チャレンジャーを大砲(人間大砲)で飛ばして壁にぶつける」という破天荒なもので、その豪快さと見た目のギャップが人気。 |
| アーティ | ヒウン | 本職:芸術家 都会の喧騒の中にアトリエを構え、独自の感性で世界を見つめる。哲学的なセリフが多く、Nやプラズマ団の思想に対しても芸術家ならではの視点で意見を述べるなど、ストーリー上の重要度も高い。 |
| ヤコン | ホドモエ | 本職:鉱山会社社長 カウボーイハットを被った渋いおじ様。「組織のリーダー」としての威厳と、開拓精神にあふれた政治的手腕を持つ。BW2では自分の街にPWT(ポケモンワールドトーナメント)を建設するなど、実業家としての有能さが際立つ。 |
特にライモンジムのカミツレさんは、その圧倒的なビジュアルの良さだけでなく、使用ポケモンのエモンガが使う「ボルトチェンジ」によるヒット&アウェイ戦法に苦しめられた記憶と共に、鮮烈に印象に残っています。ジムの内装も、BWではジェットコースター、BW2ではファッションショーのランウェイと凝っており、エンターテインメント性が抜群でした。BW2でチェレンやベルといった旧知の仲間がジムリーダーや博士の助手として成長した姿を見せてくれるのも、この世代ならではの群像劇としての魅力を高めています。
名曲が多い5世代BGMの素晴らしさ
「第5世代はBGMが神」というのは、もはやファンの間では議論の余地のない共通認識となっています。ニンテンドーDSというハードウェアの音源制約がある中で、サウンドチームのGo Ichinose(一之瀬剛)氏らが極限まで表現を追求した楽曲群は、今聴いても全く色褪せない、むしろ電子音ならではの熱さと哀愁を帯びています。
特筆すべき技術革新は、「インタラクティブミュージック」の本格導入でしょう。これはプレイヤーの状況に合わせてBGMがリアルタイムかつシームレスに変化するシステムです。例えば、ジムリーダー戦で相手の手持ちが最後の一匹になると、BGMがメインテーマのアレンジである「勝利は目の前!」に切り替わります。あの高揚感、勝ちを確信した時の興奮は、言葉では言い表せないほどのカタルシスをもたらしてくれました。
逆に、こちらのポケモンのHPが赤ゲージ(ピンチ)になると、BGM自体が緊迫感のある「ピンチ!」の曲に切り替わります。従来の「ピコン、ピコン」という警告音が、BGMのリズムの一部として組み込まれるような巧みな演出がなされており、焦燥感を煽りつつも音楽として成立させている点には脱帽するしかありません。
また、フィールド曲にも遊び心が満載です。とある村では、プレイヤーが歩いている時だけドラムのパートが追加されたり、ピアノやギターを持ったNPCに話しかけると、その楽器の音がBGMに重なったりするギミックがありました。さらに、「10番道路」のBGMは、チャンピオンリーグへの道というクライマックスの高揚感の中に、終わりの始まりを予感させる切ないメロディが含まれており、多くのプレイヤーが足を止めて聴き入った名曲です。PWT決勝戦での歴代ジムリーダーやチャンピオンとの戦いを彩る豪華なアレンジなど、第5世代の音楽は、ゲーム体験そのものを一段階上のレベルへと引き上げる重要な役割を果たしていたのです。
ポケモン5世代の人気ポケモンとリメイク情報
- 旅のパートナーとなる5世代御三家
- 対戦環境を変えた5世代最強のポケモン
- 圧倒的な強さを誇る5世代伝説と600族
- 期待が高まる5世代リメイクの発売予想

旅のパートナーとなる5世代御三家
イッシュ地方の旅を最初に共にするパートナー、通称「御三家」であるツタージャ、ポカブ、ミジュマルも、非常に個性豊かで愛される存在です。彼らはデザインの良さはもちろん、アニメや対戦での活躍によって、それぞれの地位を確立しています。
草タイプのツタージャは、進化後のジャローダになると、手足が退化した蛇のような優美なフォルムへと変化します。その高貴な見た目から「ロイヤルポケモン」に分類され、隠れ特性(夢特性)である「あまのじゃく」が解禁されてからは、強力な技「リーフストーム」を撃つたびに特攻が2段階上昇するという、手がつけられない強さを発揮し対戦環境でも大暴れしました。アニメでは「ツタージャ姉さん」と呼ばれるほどクールで大人びた性格で描かれ、メロメロで相手を翻弄する姿が印象的でした。
水タイプのミジュマルは、ラッコをモチーフにした愛らしいデザインと、お腹につけた「ホタチ」を使ったユニークな攻撃モーションが特徴です。アニメではサトシの手持ちとして登場し、恋多きコミカルなキャラクターとしてマスコット的な人気を博しました。進化してダイケンキになると、四足歩行の武骨なアシカのような姿になり、そのギャップに驚いた人も多いはず。最近では『LEGENDS アルセウス』でヒスイの姿が与えられ、ダークな雰囲気を持つ新たな進化先が用意されたことも話題となりました。
炎タイプのポカブは、進化するとエンブオーとなり、シリーズ恒例とも言える「ほのお・かくとう」タイプになります。ずんぐりむっくりとした愛嬌のある姿から、関羽や張飛を思わせるような勇猛な武将のような姿へと成長します。ストーリー攻略においては、高い攻撃力と広い技範囲で非常に頼りになる存在で、多くのトレーナーの旅パのエースとして殿堂入りに貢献しました。
彼らは単なるデータ上のステータスではなく、初めてイッシュ地方に降り立った私たちが最初に選んだ「相棒」です。進化の過程で姿が変わっても、旅の苦楽を共にした記憶は色褪せることがありません。
対戦環境を変えた5世代最強のポケモン
「最強」「対戦」というワードも、第5世代を語る上では絶対に避けて通れません。第5世代の対戦環境は、良くも悪くも非常に尖っており、強烈な個性を持ったポケモンたちが覇権を争う戦国時代でした。特に当時のプレイヤーの脳裏に焼き付いているのは、「化身ボルトロス」の存在ではないでしょうか。
準伝説ポケモンであるボルトロスは、特性「いたずらごころ」により、変化技を先制で出すことができます。これにより、相手より先に「でんじは」で麻痺させたり、「いばる」で混乱させたり、「みがわり」を残したりするという戦法が横行しました。運が悪いと相手は一度も動けずに倒されるという理不尽なまでの強さを誇り、畏怖と嫌悪、そして愛着が入り混じった「ボルトロス」という名のトラウマを植え付けられました。
また、第5世代の対戦環境を象徴するのが「天候パ」の存在です。当時は特性による天候変化がターン制限なしの「永続」だったため、いかに自軍に有利な天候を維持するかが勝敗を分けました。
| 天候 | 始動役 | エース・特徴 |
|---|---|---|
| 雨 | ニョロトノ | キングドラ等の「すいすい」エースが倍速で高火力水技を連発。必中かみなり、ナットレイでの補完など隙がない最強候補。 |
| 砂 | バンギラス カバルドン | ドリュウズが「すなかき」で超高速アタッカー化。ガブリアスとの「バンドリガブ」の並びは芸術的な完成度を誇った。 |
| 晴れ | キュウコン | フシギバナ等の「ようりょくそ」や、ヒードランの高火力炎技。クレセリアを入れた「クレセドラン」のサイクル戦も強力。 |
| 霰 | ユキノオー | 必中ふぶきと定数ダメージ。トドゼルガによる「無限トド(アイスボディ+みがわり+まもる)」という恐ろしい嵌め戦術も存在。 |
環境末期には、これらの天候要素や強力な準伝説ポケモンを組み合わせた、一つの完成形とされるパーティ構成が登場し、通称「結論パ」と呼ばれました(例:バンギラス、ガブリアス、ボルトロス、スイクン、ラティオス、ハッサム等)。ラティオスの「ジュエル(一度だけ技威力1.5倍)」を持たせた「りゅうせいぐん」の破壊力も凄まじく、数値の暴力と高度な読み合いが交錯する、非常にスリリングで奥深い対戦環境でした。
圧倒的な強さを誇る5世代伝説と600族
第5世代出身のポケモンには、対戦環境のトップメタに君臨し続ける実力者が数多く存在します。その代表格が、600族のサザンドラと、霊獣フォルムのランドロスです。
サザンドラは「あく・ドラゴン」という優秀なタイプ複合と、広い技範囲を持つ特殊アタッカーです。進化レベルが64と歴代でもトップクラスに遅く、旅パで育成する際はゲーチスの「やつあたり」サザンドラに苦しめられながらも、ようやく進化した時の達成感はひとしおでした。当時はフェアリータイプが存在しなかったため、弱点が少なく、その凶悪な三つ首のデザインと相まって「悪のカリスマ」としての風格を漂わせていました。
そして、「ランドロス(霊獣フォルム)」は、第5世代で登場して以来、第9世代に至るまで対戦環境の「王」として君臨し続けています。高い攻撃力、特性「いかく」による物理耐久の補強、じめん・ひこうという無効タイプを2つ持つ優秀な耐性、そして「とんぼがえり」による対面操作。全てが高水準でまとまっており、どんなパーティに入れても活躍できる汎用性の塊です。「親の顔より見たランドロス」と言われるほど、対戦勢にとっては馴染み深い(そして憎らしい)存在です。
また、伝説ポケモンではありませんが、古代の城の奥深くで固定シンボルとして出現する「ウルガモス」も忘れてはいけません。蛾をモチーフにしながら太陽の化身のような神々しいデザイン、そして一度積めば全抜きも狙える強力な積み技「ちょうのまい」。孵化厳選のお供として特性「ほのおのからだ」にお世話になったトレーナーも数多く、実力と利便性の両面で愛されたポケモンでした。
期待が高まる5世代リメイクの発売予想
さて、ここまで記事を読んでくださった皆さんが、今最も気になっていること。それは「BWのリメイクはいつ来るのか?」という点ではないでしょうか。ポケモンのリメイク作品は、これまで一定の法則性を持ってリリースされてきました。
- 第3世代(GBA):第1世代リメイク(FRLG)
- 第4世代(DS):第2世代リメイク(HGSS)
- 第6世代(3DS):第3世代リメイク(ORAS)
- 第8世代(Switch):第4世代リメイク(BDSP)
この流れで見ると、順番的には次にリメイクされるのは間違いなく第5世代(BW)です。しかし、ファンの間では期待と同時に不安や様々な憶測が飛び交っています。その最大の理由は、第4世代リメイク『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール(BDSP)』の評価が分かれたことにあります。BDSPはオリジナル版に極めて忠実な「二頭身のちびキャラ」グラフィックで制作されましたが、現代風の等身大グラフィックを期待していた層からは落胆の声も上がりました。
「BWリメイクも二頭身になってしまうのではないか?」という不安の一方で、「BWとBW2で物語が完結しているため、両方を網羅した完全版、あるいは『BW3』のようなさらに未来を描く作品になるのではないか」という期待もあります。また、開発がゲームフリーク内製になるのか、BDSPのようにILCAなどの外部開発になるのかも注目されています。
さらに、『LEGENDS アルセウス』でノボリが登場したり、最新作『スカーレット・バイオレット』の追加コンテンツ「ゼロの秘宝」の舞台であるブルーベリー学園がイッシュ地方にあるという設定が明かされたりと、公式からの「イッシュ地方への伏線」とも取れる供給が続いています。これがリメイクへの布石なのか、それとも全く新しい展開の予兆なのか。Nintendo Switchの後継機に関する噂も絶えない今、次なる情報の発表に世界中のトレーナーが注目しています。
現時点では公式からの正式な発表はありません。ネット上の噂やリーク情報に惑わされず、株式会社ポケモンからの公式アナウンスを待ちましょう。

ポケモン5世代の人気はこれからも続く
ここまで、ポケモン5世代の人気が再燃している理由について、ストーリー、キャラクター、対戦環境、そしてリメイクへの期待など、様々な角度からお話ししてきました。文字数がかなり多くなってしまいましたが、それでもまだ語り尽くせないほどの魅力がイッシュ地方には詰まっています。
第5世代は、シリーズの伝統を打破する挑戦的な作品でしたが、だからこそ10年以上経った今でも色褪せない、鋭利な魅力を放ち続けています。大人になった今こそ、あの哲学的なストーリーを噛み締め直してみるのも良いかもしれません。リメイクや新作の発表を待ちつつ、久しぶりにDSを引っ張り出して、あるいは配信されているサントラを聴きながら、イッシュ地方の思い出に浸ってみてはいかがでしょうか。
この記事が、皆さんのポケモンライフをより豊かにするきっかけになれば嬉しいです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
