ライチュウと聞くと、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか。丸みを帯びた愛らしいフォルム、長く伸びた尻尾、そして頼りがいのある背中。「アニメ」での活躍や、進化前であるピカチュウとの複雑な関係性が気になる方も多いはずです。実は、ファンの間では「ピカチュウとライチュウはどっちが強い?」という疑問や、アニメでの演出を巡って「ライチュウ かわいそう」といった同情の声が、放送開始から現在まで長く議論され続けています。
この記事では、「ポケモン ライチュウ 何話?」という具体的な登場回の詳細や、「アローラライチュウ いつから?」という登場時期の背景、さらには「ライチュウの電撃は何万ボルトですか?」という図鑑設定に関する素朴な疑問まで、徹底的に深掘りして解説します。また、シリーズごとの「ライチュウ アニメ 登場 回」における活躍の違いや、ゲームとアニメで異なると話題になった「ライチュウ アニメ 鳴き声」の変化、南国特有の進化を遂げた「ライチュウ アローラ」の姿についても詳しく触れていきます。
さらに、古参ファンの中で伝説となっている「ライチュウ コッペパン」の噂の真相や、「ライチュウ 図鑑 ひどい」と言われる衝撃的な説明文のルーツ、そして今なお語り継がれる伝説の「ライチュウ 初代」電撃対決エピソードまで、ライチュウというポケモンの奥深い魅力を余すところなくお届けします。
- アニメにおけるライチュウの「かわいそう」と言われる扱いとその背景にある演出意図
- ライチュウの手が「コッペパン」と呼ばれるようになった意外な経緯と公式化の歴史
- 歴代アニメシリーズでのライチュウの主要な登場回と、敵役から味方役への変遷
- 通常種とアローラのすがたの違い、種族値や図鑑説明に関する詳細な豆知識
アニメのライチュウはかわいそう?扱いを解説
- ピカチュウとライチュウはどっちが強いのか比較
- アニメのライチュウがかわいそうと言われる理由
- ライチュウの図鑑説明はひどい内容なのか
- ライチュウの手はコッペパン?噂の真相
- 初代ライチュウの電撃対決エピソード

ピカチュウとライチュウはどっちが強いのか比較
「ピカチュウとライチュウ、結局どちらが強いのか?」という問いは、ポケモン対戦勢やアニメファンの間で長年議論されてきたテーマです。結論から言えば、「安定性と汎用性ならライチュウ、特定の条件下での瞬間火力ならピカチュウ」というのが、現在のポケモンバトルにおける定説となっています。
まず、生物としての基本スペックである「種族値」を比較してみましょう。進化形であるライチュウは、HP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さの全ステータスにおいてピカチュウを上回っています。特に「素早さ」の差は決定的です。ライチュウの素早さ種族値は「110」あり、これはゲンガーやラティオスといった強力なポケモンと同速、あるいはそれ以上の激戦区に位置します。一方、ピカチュウの素早さは「90」であり、進化前のポケモンとしては速いものの、最終進化形たちがひしめく環境では後手に回ることが多くなります。また、耐久面に関しても、ライチュウは一撃で倒されることが少ない程度の耐久を持っていますが、ピカチュウは非常に打たれ弱く、少し強い攻撃を受けるとすぐに倒れてしまう「紙耐久」です。
対戦におけるライチュウの優位性
- 高い素早さ(110族):多くのポケモンの上から行動でき、「ねこだまし」や「アンコール」などの補助技を先制で決めることができます。
- 持ち物の自由度:「きあいのタスキ」で行動保証を得たり、「いのちのたま」で火力を底上げしたりと、戦術に合わせて自由にアイテムを持たせられます。
- 特性「ひらいしん」:ダブルバトルにおいて、相手の電気技を自分に引き寄せて無効化しつつ特攻を上げる動きが非常に強力で、サポート役として世界大会でも活躍した実績があります。
一方で、ピカチュウには専用アイテム「でんきだま」が存在します。これを持たせたピカチュウは、「攻撃」と「特攻」が2倍になります。この補正がかかった状態のピカチュウの火力は、ライチュウどころか伝説のポケモンに匹敵するほどの破壊力を持ちます。しかし、この強さを発揮するためには「持ち物が固定される(でんきだま以外持てない)」という大きな制約があり、耐久力を補強するアイテムを持てないため、相手の攻撃を一発でも受ければ敗北するリスクと常に隣り合わせです。
アニメの描写においても、この関係性は反映されています。サトシのピカチュウは例外的にレベルが高く強力ですが、一般的な個体同士で戦えば、パワーとタフネスで勝るライチュウが有利に描かれることがほとんどです。しかし、サトシは「スピード」と「技の工夫(アイアンテールやエレキネットなど)」を駆使して、スペック差を覆す戦い方を見せています。ポケモンずかん(公式サイト)のデータを見ても、ライチュウへの進化が正当なパワーアップであることが確認できますが、どちらが「強い」かはトレーナーの戦術次第と言えるでしょう。
アニメのライチュウがかわいそうと言われる理由
インターネット上やファンの会話の中で、ライチュウに対して「かわいそう」という言葉が使われることが多々あります。その最大の理由は、アニメ『ポケットモンスター』シリーズにおける「演出上の役割」にあります。
主人公であるサトシのパートナーはピカチュウです。そして、この作品の大きなテーマの一つに、「進化だけが強さではない」「今の姿のままで限界を超える」というメッセージが含まれています。このテーマを強調するために、進化形であるライチュウは、しばしば「安易に力(進化)を求めた悪役」や「乗り越えるべき巨大な壁」として配置される傾向にありました。
典型的な「かませ犬」シナリオ
1. ライバルキャラが強力なライチュウを繰り出し、サトシのピカチュウをパワーで圧倒して勝利する。
2. サトシたちは「進化させるべきか」悩むが、「ピカチュウのままで勝つ」ことを決意する。
3. 特訓の末、再戦ではライチュウの「重さ」や「小回りの利かなさ」を弱点として突き、スピードで翻弄して勝利する。
このように、「ライチュウが負けることでピカチュウの正しさが証明される」という構図が繰り返されたため、ライチュウファンからは「進化形なのに鈍重扱いされるのが不憫」「いつも悪役面をさせられている」と同情の声が上がるようになりました。実際には、ゲーム内でのライチュウはピカチュウよりも素早さが高いのですが、アニメでは演出の都合上、「パワーはあるが遅い」というキャラクター付けをされることが多かったのです。
また、商品展開(マーチャンダイジング)における格差も「かわいそう」と言われる要因の一つです。ピカチュウは言わずと知れた世界的なアイコンであり、進化前のピチューや、別枠のデデンネ、トゲデマルといった「電気ネズミ枠」のポケモンたちもマスコットとして人気を博しています。その中で、少し体が大きく、シャープな目つきをしたライチュウは、グッズ化の頻度やメインビジュアルへの露出で後れを取ることが少なくありませんでした。
さらに、ゲームシステム上の仕様も悲哀を誘います。ピカチュウからライチュウに進化させてしまうと、ピカチュウ専用のZワザが使えなくなったり、株式会社ポケモン(公式サイト)などの公式情報で紹介される「キョダイマックス」の姿がピカチュウにしか用意されていなかったりと、進化することで失う要素が目立つ時期がありました。「強くなるために進化するはずが、進化すると一部の特典を失う」というジレンマは、ライチュウという存在をより複雑で愛おしいものにしています。
ライチュウの図鑑説明はひどい内容なのか
ポケモン図鑑のテキストは、そのポケモンの生態を知るための重要な資料ですが、ライチュウに関しては一部の記述が衝撃的であるため、「内容がひどい」「怖い」と話題になることがあります。
特に有名なのが、初代『ポケットモンスター 赤・緑』から続く「インドぞう」に関する記述です。
図鑑テキストの例(『赤・緑』『ファイアレッド』など):
「電撃は 10万ボルト。ヘタに さわると インドぞう でも きぜつする。」
この記述の何が「ひどい」と言われるかというと、ポケモンの世界観において、現実世界の固有種である「インド象」という具体的な動物名が登場している点です。ファンタジーの世界であるはずなのに、急に生々しい現実の動物が引き合いに出され、しかも気絶させられる対象として扱われていることに、多くのプレイヤーが驚きと困惑を覚えました。(※世界観の整備が進んだ近年の作品では、こういった現実の動物への言及は減っていますが、ライチュウの「インドぞう」は伝説的なネタとして語り継がれています。)
また、生態に関する記述には、少々物騒な内容も含まれています。
| 図鑑の記述内容 | 解説 |
|---|---|
| 攻撃性の増加 | 体内に電気が溜まってくると、筋肉が刺激されて攻撃的な性格に変わってしまうとされています。 |
| トレーナーへの危険 | 暗闇で光るため見つけやすいが、そばにいると感電する恐れがあり、時にはトレーナーを襲うこともあると示唆されています。 |
| アースの役割 | 電気を逃がすために尻尾を地面につけて放電し、地面が焦げていることがあるという記述もあります。 |
ピカチュウが「愛らしいペット」として描かれることが多いのに対し、ライチュウは「高圧電流を扱う危険な猛獣」としての側面が強調されています。「電気が溜まるとストレスで攻撃的になる」という設定は、飼育難易度の高さや、ポケモンとしての野生の本能を感じさせるものであり、単にかわいいだけではないリアリティのある「ひどさ(凄み)」を表現しているとも言えるでしょう。

ライチュウの手はコッペパン?噂の真相
ライチュウファンの間で親しまれている「ライチュウの手はコッペパン」という表現。これは単なるネットスラングではなく、実はアニメの公式コーナーに由来する由緒正しい(?)ネタです。
発端となったのは、かつてアニメ『ポケットモンスター』の番組内で放送されていたミニコーナー「オーキド博士のポケモン講座」です。このコーナーでライチュウが紹介された際、オーキド博士がライチュウの丸くて茶色い手を見て、「このコッペパンのような手が好き」と発言しました。
ライチュウの手足の先は、体色よりも濃い茶色になっており、形状も丸みを帯びています。その見た目が確かに、こんがり焼けたコッペパンやクリームパンにそっくりだったため、この発言は視聴者の心に強く残りました。それ以来、SNSやファンアートのコミュニティでは、ライチュウの手を「コッペパン」や「クリームパン」と呼んで愛でる文化が定着しました。
まさかの公式逆輸入!技名「コッペパンチ」
この愛称が広まった結果、驚くべき現象が起きました。ポケモンカードゲーム(ポケカ)において、なんと「コッペパンチ」という名前のワザを持ったライチュウのカードが登場したのです。
このワザは、無色エネルギー1つで使えるなど使い勝手の良い技としてデザインされており、説明文や効果以上に、そのユニークなネーミングでコレクターやプレイヤーを大いに沸かせました。
アニメの何気ない一言が、ファンの間で愛称として育ち、最終的に公式のゲームデータとして逆輸入される。これはライチュウというポケモンがいかに愛されているか、そしてポケモンのメディアミックスがいかに柔軟であるかを象徴する、心温まるエピソードと言えます。ちなみに、アローラライチュウの手も丸いですが、パンケーキ好きという設定があるため、こちらはまた違ったお菓子に見えるかもしれません。
初代ライチュウの電撃対決エピソード
アニメ『ポケットモンスター』シリーズにおいて、ライチュウの存在感を決定づけたエピソードといえば、やはり初代(無印編)の第14話「でんげきたいけつ!クチバジム」でしょう。この回は、サトシとピカチュウの絆のあり方を定義した、シリーズ屈指の神回として知られています。
クチバシティのジムリーダー・マチスは、元軍人という設定を持つ屈強な男で、彼のパートナーは巨大で迫力のあるライチュウでした。マチスは「捕まえたポケモンはすぐに進化させるべきだ」という信念を持っており、進化させずにピカチュウのままで旅をするサトシを「赤ちゃんポケモンを使っている」とあざ笑います。
最初のバトルでは、マチスのライチュウが圧倒的なパワーでピカチュウを粉砕します。文字通り手も足も出ずに敗北し、重傷を負ってポケモンセンターに担ぎ込まれるピカチュウ。そこでジョーイさんから、進化アイテムである「かみなりのいし」を譲り受けたサトシは、強くなるために進化させるべきか、ピカチュウに問いかけます。
ピカチュウの決断
ピカチュウは、石を尻尾で弾き飛ばし、進化を拒否します。「ピカチュウのままでライチュウに勝ちたい」というピカチュウの意志を受け取ったサトシは、進化以外の方法で勝つための作戦を練ります。
リベンジマッチの勝負の鍵となったのは、「進化のタイミング」でした。マチスはライチュウを早期に進化させたため、ピカチュウの段階で覚えるスピード系の技(こうそくいどう)を習得していませんでした。サトシはこの点を見抜き、ピカチュウの「こうそくいどう」でライチュウを翻弄。残像が見えるほどのスピードでライチュウの攻撃を回避し続け、スタミナ切れを起こした隙に反撃して勝利を掴み取りました。
このエピソードにより、「ピカチュウは進化しない」というアイデンティティが確立され、同時にライチュウは「強力だが越えるべき壁」という、畏怖とリスペクトを含んだライバルとしての地位を不動のものにしました。
アニメに登場するライチュウの活躍と特徴
- ポケモンライチュウは何話?アニメ登場回まとめ
- ライチュウのアニメでの鳴き声の変化
- ライチュウの電撃は何万ボルトですか?威力解説
- アローラライチュウはいつから登場したのか
- ライチュウのアローラでの姿と特徴を紹介
- ライチュウのアニメでの活躍を振り返ろう

ポケモンライチュウは何話?アニメ登場回まとめ
ライチュウはアニメ全シリーズを通して、ここぞという場面で登場し、印象的な活躍を見せています。敵役としての登場が多いものの、シリーズが進むにつれて味方としての出番も増えていきました。ここでは、特に重要な登場回をリストアップして解説します。
| シリーズ | 話数・タイトル | 役割・詳細 |
|---|---|---|
| 無印(初代) | 第14話「でんげきたいけつ!クチバジム」 | マチスのライチュウ。サトシのピカチュウにとって最初の大きな試練となった伝説回。 |
| DP(ダイヤモンド・パール) | 第74話「ピカチュウ!ライチュウ!進化への道!!」 | ショウのライチュウ。マチス戦を彷彿とさせるライバル対決。至近距離からの「はかいこうせん」を使うなど、非常に戦闘能力が高い個体として描かれた。 |
| XY | 第65話「カメール、ライチュウ登場!ヌメイルがんばる!!」 | ティエルノのライチュウ。リズム戦法を得意とするダンサーのティエルノの手持ち。ピカチュウに気があるような素振りを見せるなど、愛嬌のあるキャラクター。 |
| SM(サン&ムーン) | 第13話「アローラパンケーキ大レース!」 | アローラライチュウ(ノアの手持ち)。リージョンフォームのアニメ初登場回。パンケーキレースの前回王者として、空中浮遊能力を披露した。 |
| 新無印(2019年版) | 第35話「ピカチュウ、ゲットだぜ!!」 | ゴウのライチュウ。野生のピカチュウが大量発生する谷で、サトシの友人であるゴウがゲットした個体。ゲット直後に進化し、以降は頼れる仲間として活躍。 |
特筆すべきは、新無印編での扱いです。これまでの「ライチュウ=敵」という図式を打ち破り、サトシの相棒であるゴウの手持ちポケモンとして準レギュラー化しました。このライチュウはメスであり、サクラギ研究所のポケモンたちに食事を配るなど、非常に面倒見の良い「お姉さんキャラ」として描かれています。ピカチュウと仲良く木の実を分け合うシーンなどは、長年のファンにとって「両者が手を取り合う時代が来た」と感慨深いものがありました。
ライチュウのアニメでの鳴き声の変化
アニメを見ていると、ライチュウの「ライ!」「ライチュウ!」という可愛らしくも凛々しい鳴き声に魅了される方も多いでしょう。しかし、この鳴き声にはゲーム版との間に興味深い歴史があります。
アニメ版のライチュウの声は、初代から現在に至るまで、声優による演技が当てられています。その声色は、マチスのライチュウのように低く威圧的なものから、ティエルノやゴウのライチュウのように高く可愛らしいものまで、個体の性格に合わせて演じ分けられています。
一方、ゲーム本編の鳴き声は、長らく「電子音」でした。「ビギューン!」といった独特な機械的なサウンドは、古くからのゲームプレイヤーにとっては馴染み深いものです。大きな転換点となったのは、2013年発売の『ポケットモンスター X・Y』です。この作品から、ピカチュウの鳴き声だけが、アニメの声優である大谷育江さんのボイスに変更されました。
ゲームでの格差
しかし、進化形であるライチュウの鳴き声は、電子音のアレンジ版のままでした。ピカチュウが「ピカァ!」と喋るのに対し、進化した瞬間に「ビギューン」という電子音に戻ってしまうため、一部のプレイヤーからは「声まで進化前の方が優遇されているのか」と嘆く声も聞かれました。
もっとも、近年の『New ポケモンスナップ』や一部の派生作品では、ライチュウにもより生物的なボイスがあてられるケースが増えています。アニメでの表現豊かな鳴き声は、ライチュウの感情を伝える重要な要素であり、「強面に見えて実はかわいい」というギャップ萌えを生み出す原動力となっています。
ライチュウの電撃は何万ボルトですか?威力解説
ライチュウが放つ電撃の電圧については、具体的な数値が設定されています。
ライチュウの電撃:基本的に「10万ボルト」
多くのポケモン図鑑の記述において、「電撃は10万ボルト」と明記されています。これは、ピカチュウやライチュウが覚える代表的な技「10まんボルト」の名前とも一致しており、彼らの代名詞的な能力を示しています。しかし、これはあくまで通常時の出力と考えられます。
図鑑によっては、「その威力は、インド象でも気絶する」「敵を一撃で黒焦げにする」といった描写があり、感情が高ぶったり、本気を出したりした際には、10万ボルトを優に超える電圧を出している可能性が高いです。実際、アニメ『ポケットモンスター サン&ムーン』などでピカチュウがZワザ「1000まんボルト」を使用したように、ポケモンの電撃はトレーナーとの絆や状況によって桁違いのエネルギーを生み出すことがあります。
アニメの演出面でも、ライチュウの電撃はピカチュウのそれとは差別化されています。ピカチュウの電撃が細かく鋭い閃光として描かれることが多いのに対し、ライチュウの電撃はより太く、青白く、あるいはオレンジがかった破壊的なエネルギーとして表現されることが多く、地面をえぐり飛ばしたり、岩を粉砕したりする物理的な破壊力が強調されています。これは、ライチュウの「特攻」種族値の高さや、体の大きさからくるエネルギー容量の違いを視覚的に表現していると言えるでしょう。テレビ東京のアニメ公式サイトなどで過去のエピソードを確認すると、その迫力の違いを楽しむことができます。
アローラライチュウはいつから登場したのか
南国のリゾート地を思わせるアローラ地方独自の姿、「ライチュウ(アローラのすがた)」は、2016年11月18日に発売されたニンテンドー3DS用ソフト『ポケットモンスター サン・ムーン』で初めて世に送り出されました。それまでライチュウと言えば、オレンジ色のボディに茶色の手足を持つ「カントーのすがた(通常の姿)」しか存在しませんでしたが、この作品で導入された「リージョンフォーム(地域変種)」というシステムにより、環境に適応して姿を変えた新しいライチュウが誕生しました。
アニメ『ポケットモンスター』シリーズにおける初登場は、ゲーム発売から数ヶ月後の『ポケットモンスター サン&ムーン』第13話「アローラパンケーキ大レース!」(2017年2月2日放送)です。このエピソードは、アローラ地方の名物であるパンケーキを運びながらポケモンたちが速さを競うレースを描いたもので、アローラライチュウはその「前回優勝者」という強豪ポジションで登場しました。トレーナーのノアと共に現れたその姿は、視聴者に強烈なインパクトを与えました。なぜなら、従来のライチュウが「足で走る」ポケモンだったのに対し、アローラライチュウは自身の尻尾をサーフボードのように使い、「空中に浮遊して移動する」という、常識を覆すスタイルを披露したからです。
登場時の衝撃とファンの反応
初登場時、そのあまりに可愛らしい見た目と、エスパータイプ特有の不思議な浮遊感に、SNS上では「これがライチュウ!?」「かわいすぎる」「パンケーキを食べて進化したって本当?」といった驚きの声が溢れました。従来のごつくて力強いイメージとは真逆の、ファンシーで甘い雰囲気への転換は、ライチュウというポケモンの新たな可能性を切り開く歴史的な瞬間でした。
また、このエピソード以降も、アローラライチュウはアローラ地方を象徴するポケモンの一匹として、背景やモブキャラクターの手持ちとしても度々姿を見せるようになります。特に『サン&ムーン』のオープニング映像では、ジュンサーさんの車の上を颯爽と飛ぶ姿が描かれるなど、アローラの日常風景に溶け込んでいる様子が確認できます。ゲームでの登場からアニメへの登場までのタイムラグが短かったこともあり、アローラライチュウは瞬く間に「第7世代の顔」の一つとして定着しました。アローラ地方という舞台設定がなければ生まれなかったこの姿は、ライチュウの歴史において「第2のデビュー」とも言える重要な転換点だったのです。

ライチュウのアローラでの姿と特徴を紹介
「アローラのすがた」となったライチュウは、通常のライチュウと比較して、外見も能力も劇的な変化を遂げています。最大の特徴は、タイプが従来の「でんき」単タイプから、「でんき・エスパー」の複合タイプに変化したことです。これにより、念力(サイコパワー)を操ることができるようになり、電気エネルギーを精神力で制御するという、より高度な戦闘スタイルを確立しました。
| 比較項目 | 通常のライチュウ | アローラライチュウ |
|---|---|---|
| タイプ | でんき | でんき / エスパー |
| 特性 | せいでんき / ひらいしん | サーフテール(エレキフィールドで素早さ倍増) |
| 体色・見た目 | オレンジ色、お腹は白、耳は先端が茶色く尖っている。 | 日焼けしたような褐色、耳や尻尾は丸みを帯びている。 |
| 目の色 | 黒色 | 鮮やかな青色(海の色を反映しているとも) |
| 尻尾の形状 | 細長く、先端がイナズマ型。 | 全体的に太く、先端がサーフボードのように平たく丸い。 |
デザイン面で特筆すべきは、全体的に「丸み」が強調されている点です。耳はふんわりとしたカーブを描き、手足もクリームパンのように丸っこく、全体的に柔らかい印象を与えます。そして何より目を引くのが、サーフボードのような形状をした尻尾です。アローラライチュウは常にこの尻尾の上に乗り、サイコパワーで浮遊しています。これは「陸サーファー」の異名を持つこのポケモンのスタイルを象徴しており、電気を尻尾に集中させることで浮力を得ているという設定があります。
なぜ、このような姿に進化したのでしょうか? ポケモンずかん(公式サイト)の解説によると、「アローラ地方の気候や風土」だけでなく、「ふわふわのパンケーキを食べすぎたからではないか?」と研究者の間で噂されているという、非常にユニークな説が紹介されています。実際、アローラライチュウからは甘い香りが漂うとされ、彼らが電気を溜め込む頬袋も、揉むと甘い香りがしてくると言われています。
戦闘能力においては、専用特性「サーフテール」を持っています。これは、場が「エレキフィールド(電気の地形効果)」状態のときに素早さが2倍になるという強力な特性です。ただでさえ速いライチュウが、さらに倍の速度で動くことになるため、条件下では全ポケモン中でもトップクラスのスピードスターとなります。アニメでもこのスピードと浮遊能力を活かし、相手の攻撃を華麗にかわしながら「サイコキネシス」や「スピードスター」で反撃する、トリッキーかつ優雅なバトルを展開しました。
ライチュウのアニメでの活躍を振り返ろう
アニメ『ポケットモンスター』シリーズにおいて、ライチュウの活躍は多岐にわたります。長い歴史の中で、その役割は「圧倒的な敵」から「頼れる仲間」へ、そして「愛されるマスコット」へと変化してきました。ここでは、各時代のライチュウが見せた輝かしい活躍の数々を総括します。
【第1期:無印編】畏怖の対象としてのデビュー
ライチュウのアニメ史における原点は、やはりクチバジムのマチス戦です。ここで見せた「10万ボルト」や「メガトンパンチ」の威力は凄まじく、サトシのピカチュウを瀕死に追い込むほどの強さを見せつけました。このバトルは、ライチュウ=パワーファイターというイメージを決定づけ、視聴者に「進化したポケモンの強さ」を強烈に印象付けました。また、短編映画『ピカチュウのなつやすみ』では、ピカチュウたちと対立するグループのリーダー格として登場。当初は意地悪をしていましたが、リザードンが土管にはまってしまった際には、ピカチュウと協力して救出活動を行うなど、根は優しい一面も見せました。
【DP・XY編】技巧派としての進化
『ダイヤモンド・パール』や『XY』の時代になると、単なるパワーだけでなく、技のバリエーションや戦術でピカチュウを苦しめるライチュウが登場します。DP編のショウのライチュウは、至近距離からの「はかいこうせん」という荒業を使いこなし、XY編のティエルノのライチュウは、ダンスを取り入れたリズム戦法で攻撃を回避するなど、トレーナーの個性に合わせた器用な立ち回りが目立ちました。これにより、「ライチュウはトレーナー次第でどんな戦い方もできる」というポテンシャルの高さが証明されました。
【サン&ムーン・新無印編】愛されキャラへの転身
『サン&ムーン』でのアローラライチュウの登場は、かわいらしさを前面に押し出した演出が多く、パンケーキレースでのコミカルな姿や、ハウの手持ちとしてサトシのピカチュウと正々堂々競い合う姿(Zワザ「ライトニングサーフライド」の激突など)が描かれました。そして『新無印編』では、ついにサトシの旅の仲間であるゴウがライチュウをゲット。研究所のまとめ役として、サトシのピカチュウに木の実を譲ったり、騒動を仲裁したりと、母性を感じるキャラクター性が確立されました。
活躍のまとめ:
ライチュウのアニメでの軌跡は、単なる「ピカチュウの進化後」という枠を超えたドラマに満ちています。敵として立ちはだかる時の絶望感、ライバルとして切磋琢磨する時の熱さ、そして味方になった時の頼もしさと優しさ。これら全ての要素が、ライチュウというポケモンを、アニメシリーズになくてはならない名脇役、あるいは隠れた主役へと押し上げているのです。
まとめ:アニメのライチュウは魅力がいっぱい
- 敵としての威圧感と味方としての愛らしさ、このギャップこそがアニメにおけるライチュウの最大の魅力である
- ライチュウは種族値でピカチュウを上回るが、電気玉を持ったピカチュウには火力で劣る場合がある
- アニメでは演出の都合上、ピカチュウの引き立て役や悪役になることが多く「かわいそう」と同情される
- マチス戦では圧倒的なパワーを見せたが、ピカチュウのスピードと戦術の前に敗北した
- 図鑑説明にある「インドぞうでも気絶する」という記述は、その電撃の凄まじさを表す有名な表現である
- 「手はコッペパン」という愛称はオーキド博士の発言が元ネタで、公式カードゲームの技名にもなった
- アニメでの鳴き声は声優による演技でかわいいが、ゲームでは長らく電子音が使用されていた
- 電撃の威力は基本「10万ボルト」とされるが、本気を出せばそれ以上の破壊力を発揮する
- アローラライチュウは『サン&ムーン』第13話で初登場し、その浮遊する姿と可愛さで話題になった
- アローラのすがたはパンケーキの食べ過ぎで進化したという説があり、エスパータイプを併せ持つ
- 通常のライチュウが物理的な強さを象徴する一方、アローラライチュウは超能力を駆使して戦う
- 新無印編ではゴウの手持ちとして登場し、面倒見の良いお姉さんキャラとして新たな魅力を開花させた
- グッズ展開や人気投票ではピカチュウに譲ることが多いが、根強いファンに愛され続けている
